☆C'est La Vie☆ -74ページ目

見えない糸

紅に染まる空はあの日のまま
記憶を呼覚ますその眼差し
一つに交わるその瞬間から
紡ぎだされる破滅へのみえない糸

投げかける問題は自己完結の一途にして
求める答えが此処にあるはずもない
ありふれた共感はこのうえなく
降り積もるは果てしない虚無感のみ

闇の中にきえ失せた君の笑顔
追いかける幻想は名ばかりの真実
手のひらの上で転がる儚い未来

君と味わうのさ
二度と果てるのことのない夢を
愛の形をした絶望
誰も気づかないままで
奏で続ける絶望の調べ

紅に染まる空はあの日のまま
感情を切り取る心窓
1つに交わるその瞬間から
紡ぎだされる破滅へのみえない糸

投げかける問題は自己完結の一途にして
求める答えが此処にあるはずもない
ありふれた共感はこのうえなく
降り積もるは果てしない虚無感のみ

僕を嘲笑うのさ
二度と出会うことのない世界で
天使の顔をした悪魔
振り返る事はせぬままで
色づく名ばかりの果実

君と味わうのさ
二度と果てるのことのない夢を
愛の形をした絶望
誰も気づかないままで
奏で続ける絶望の調べ

***********************************

久しぶりに詞を描いてみました。。。HPの方にもそのうちUP致します。

ガラス玉(review)

久々にお休みしていました、「analysis」やってみました。
album heavenly 収録曲

「ガラス玉」

①バランス失くした魚のように僕はらせんを描く①
②水面に揺らめくキレイな月が泳ぎ疲れた肌をそっと照らして②

主人公を魚になぞらえ、深い深い水底へらせんを描きながら沈んでゆく情景。

①が初めで②が最後。つまり情景の起承転結の 起=①、結=②である。

どこまでも深い水底に落ちてゆく主人公は、気がつくと水辺で横たわっていた。
生死はいかに?。死のうとしても死ぬことのできない
がんじがらめの状態?を描く詞が多いことからきっと生きているのだろう。
私のまさに希望的観測ではあるが。

以下の連(③以下)は、①~②にたどり着くまでの情景の細かい部分が描かれる。

③こぼれてゆく吐息はガラス玉たくさんの光り集め舞い上がってく
words into the silence月はそっと波を揺らすけれど③

視点は、水中から水面の方向を見る主人公。


「こぼれてゆく吐息はガラス玉」


この表現、なかなかできるものではないだろう。
水中での吐息、つまり「気泡」である。水中で息をすれば
プクプクと泡が生じる、まさにそれ。


気泡=ガラス玉


気泡は水底から水面に向かう。また、水面に揺らめく月
の光に照らされて輝くガラス玉。



それゆえ「光り集め舞い上がってく」



④とめどなく流れ出した記憶は胸をしめつけてあのやさしさも
あのときめきも持ってくよ時に抱かれて into the silence○


③④は生死の境目。死ぬ間際には走馬灯のように記憶がよみがえる
とういうが、そういった感じだろうか?

深く深く落ちてゆくにつれて、意識は遠のく、しかしなぜか記憶は
鮮やかに溢れ出す。そう「とめどなく。」胸をしめつける想い。
懐かしいやさしさそして、心のトキメキ。天国までしっかりと携え持ってゆくよ。
into the silence =静寂へと。静寂はあらゆる雑音の絶たれた世界
行き過ぎた解釈をすれば死後の世界だろうか?



⑤…もう僕はこれ以上泳げないから⑤
上で行き過ぎた解釈と書いたが、「もう泳げない」=「もう生きれない」
という想いが含まれているような気がする。魚は泳がなくなれば、やはり死ぬ
であろうし・・?

⑥今また凍った雫の波紋が指先まで広がり……


⑦あゝ少しずつ途絶えてく真っ白な時に魅せられて
あの歌さえもう思い出せないあゝこのまま僕は消えてしまいそう
into the silence⑦
意識が遠のくとともに鮮やかに蘇る記憶。
その記憶の走馬灯もやがて終焉を迎える。
途絶え行く記憶、完全に頭の中が真っ白に。
完全に意識を失っているといった感じ?
⑥⑦の部分は曲調も一気に盛り上がりそして
into the silence。。。



⑧水面に揺らめくキレイな月が泳ぎ疲れた肌をそっと照らし……


主人公は死んでしまったのか?

それとも気を失っているのか?それをしってるのは・・・。


「ガラス玉」では「主人公」=「魚」「生きること」=「泳ぐ」
という風にいわゆる極端な擬人法で描かれる。全てを心情風景と捉えて、
心が沈んでゆく様を、水の中に深く深く落ちてゆく情景で魅せた
のではなかろうか?それにしても幻想的かつ全てを包み込む
ような包容力のある大きな楽曲である。

ガラス玉(words:hyde)

バランス失くした魚のように
僕はらせんを描く

水面に揺らめくキレイな月が
泳ぎ疲れた肌をそっと照らして

こぼれてゆく吐息はガラス玉
たくさんの光り集め舞い上がってく
words into the silence

月はそっと波を揺らすけれど

とめどなく流れ出した
words:hyde

記憶は胸をしめつけて
あのやさしさもあのときめきも持ってくよ
時に抱かれて into the silence

…もう僕はこれ以上泳げないから
今また凍った雫の波紋が指先まで広がり……

あゝ少しずつ途絶えてく
真っ白な時に魅せられて
あの歌さえもう思い出せない
あゝこのまま僕は消えてしまいそう

into the silence
水面に揺らめくキレイな月が
泳ぎ疲れた肌をそっと照らし……