おセンチな気分
久しぶりに月9ドラマを見ています。
「東京タワー」
これをみていると、回を重ねるごと涙がこぼれる。
特に、オカン役の倍賞美津子さんがめちゃくちゃいい味を出しています。
自分のことは棚上げにしてでも、我が子のことを第一に考え、
狂おしいまでに我が子を愛して止まないその姿には、切なささえ感じる。
親ばかといえばそこまで、けれど母親としての理想像がそこにある。
数年前に放送されていた「優しい時間」では、渋さで魅せる寺尾聰氏がとても魅力的にみえた。
父親としての理想像は、寡黙であるが哀愁を奏で背中でモノを語る人。
本能的にそういうものを求めている自分がいる気がします。
「孝行したい時に親はなし」
この言葉がリアルに心に響いてくる年代。こういった親子の愛を描いた作品が、今の自分には心に響く。
ドラマでの設定と自分との年代が近いからか?リリーフランキーさんの実体験に基づくお話だからか?
頭ではわかっていても、きっと自分自身が両親に対して何一つ報いることができていない現状があるために、
喚起される感情も少なからずある。この機会に小さなことでもいいので何かしら形のあるものでも、
そうでないものでも何かしたいなぁと想う今日この頃。心に残るような何かを。
小さい頃っていうのは、不思議なものだ。マザコンだと人を馬鹿にしたり、されたり、それに対して、恥かしく想ったり。
母親が好きだという感情をどうして、否定するのか?今考えるとほんっとに馬鹿げている。
むしろ馬鹿げているのは、それを否定する感情の方。
照れもあるだろうけど、親を大切に想うこと自体何一つとして恥かしいことじゃない。
そんな風に想う自分もまた大人に近づいてるんだろうか。
親とは、本当に偉大な存在だと想います
親がいなければ、自分もいないし
今も昔も、何も無かったのだから
当たり前なことなんて何一つない