「私の趣味は、あなたです。」 | ☆C'est La Vie☆

「私の趣味は、あなたです。」

ふたりで人生を歩むことを決めて15年が過ぎた。
出会った頃のときめきこそ感じない。
しかし着実にそれぞれの存在を尊重し理解し、ささえ合って生きている。

ある休日の午後、髪を切って帰ってきた夫のスキンヘッドを見て、笑い転げる妻。
妻の予想外の反応に戸惑う夫。

商店街に買物に出ても、すれ違う人に声がけされるたびに笑う妻。
周囲の反応におもしろがっていた妻が、魚屋の「あさり」にひきつけられる夫のしぐさを見て、
夕食に「あさりの酒蒸し」をつくる。そんな妻の愛情が夫の心を満たす。


夫が妻を、妻が夫を思い、何気ないやさしさを届ける。
そんな夫や妻のふるまいが、それぞれを元気づけたり、癒したりするもの。
そんな瞬間、心の声でこう語りかけているはず・・・

「私の趣味は、あなたです。」


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以前も此処で描きましたが、月桂冠「つき」のCMがほんっと素晴らしい。

日常に潜む小さな幸せ、日常の何気ないひとこまの中にある「深み」といった心温まる情景が凝縮されている。



永作博美、李鐘浩さん演じる夫婦がいい味を出すとともに、

安藤裕子さんの奏でる「のうぜんかつら」が切なげに響き渡る。

「夫婦というもののあり方」「幸せ」が、30秒という短いCMの中に凝縮されている。



恋愛と結婚は、全くの別ものということが多いが、恋愛が結婚に結びつくかどうかは結果論だろう。

そもそも、そこに必要なものは「信頼」ないし「お互いを尊重する」といった精神面でのつながりが大きいと想う。

幾年も同じ時間を過ごす末に、出会った頃のときめきはきえうせ、会話は希薄になり、やがて離れていく。

お金があれば幸せですか?地位名誉があれば満足ですか?


若者の性への目覚めがはやくなり、加速する一方で熟年離婚も増えてゆく昨今。

「私の趣味はあなたです」なんて言葉を言える夫婦は、日本にはどのくらいいるのでしょうか??







あのCMをみていると他の事をしていてもその30秒間だけは、

なぜかTV画面に釘付けになってしまう自分が此処いる。



結婚するならあぁいう夫婦になりたいという理想像なのかな。

いくつになってもお互いに信頼でき、尊重しあえる関係を気づける人とめぐり合えたらいいね。